公開日:2022.11.04
更新日:2024.09.09
ごみ分別 ・収集 ・処理
日本人が1年間に出すごみは東京ドーム108杯 分
日本では一人平均、1日に約880gのごみが出ます。1年間にすると日本全体では4,034万トン、東京ドーム108杯分にもなります。(2022年度)(注:この数字は家庭から出るごみとお店や事務所から出るごみ=一般廃棄物です。産業廃棄物は約3億7600万トン(2021年度)でした)
一般 廃棄物
家庭系廃棄物(家庭から排出される廃棄物)と、事業系廃棄物(産業廃棄物に指定されていない商店、事務所、工場などから排出される廃棄物)の2種類に分けられます。
産業 廃棄物
事業活動にともなって生じた廃棄物のことで、工場で製品をつくるときに出るものや、工事現場から出るごみ、学校から出るごみなどがあります。
ごみの処理 方法 は大きく3つ
ごみは、大きく分けると、①埋める、②燃やす、③もう一度資源にもどす、という3つの方法で処理されます。
①埋 めるとどうなる?
ごみを埋めるためには、広い土地が必要です。埋め立て処分だけでは、地球はごみだらけになってしまうため、埋め立て処分するごみは減らさなければなりません。
②燃 やすとどうなる?
燃やすと灰になるので、埋め立て処分にまわすとき、場所をとらず、処分場を長く使うことができます。また、燃やすことは悪臭や細菌の発生をふせぐなどの衛生的な効果があります。ところが、燃やすだけでは、二酸化炭素が増えるため、地球の温暖化が進んでしまいます。
焼却場では、埋め立てにまわす灰はできるだけ減らして、灰をセメントなどいろいろな原料にまぜて活用したり、燃やしたときの熱で電気や温水をつくるなど、資源として活用する方法がとられています。これも、リサイクルです。
③もう一度資源 にもどすとどうなる?
もう一度資源として使えるものを集めて、リサイクルセンターで、細かくくだいたり、押しつぶしたりしてから、原料にして、リサイクルの工場で新しい製品をつくります。
リサイクルするためには、資源にできるごみとできないごみを分けて出す必要があります。ごみを分けて出すことを、ごみの分別といいます。
ごみのうち、リサイクルされるのは20.3%、直接埋め立てられるのは0.9%、残りは燃やされています(2022年度)
ごみの分別 方法 はだれが決めるの?
じっさいに、ごみの分け方を決めるのは、各家庭からごみを集める自治体(市町村や区)です。ごみの分け方が、まちによってちがうのは、まちによって、ごみの処理方法がちがうからです。たとえば、生ごみを肥料にリサイクルしているまちでは、生ごみは分けて集めています。
一方、国は、いろいろなものがリサイクルできるしくみを、法律をつくって決めています。まちは、法律を守り、同時に、独自のリサイクルのしくみもつくっているのです。
ごみの分け方は、まちによってちがいます。自分が住んでいるまちとほかのまちを比べてみましょう。
多くの市町村では次のようなものを、資源ごみとして、集めています。
容器 包装 のごみ
「無色のガラス製容器」「茶色のガラス製容器」「その他のガラス製容器」「ペットボトル(飲料・酒類・しょうゆなど)」「スチールかん」「アルミかんなど」「飲料用紙製容器」「その他のプラスチックごみ」という8種類に分けたり、びんとかんだけ分けて集めたりしています。
くわしくはリサイクルの法律・容器包装リサイクル法を見てください。
新聞、雑誌 、段 ボールなど紙のごみ・古着など布類 のごみ・粗大 ごみ
粗大ごみとは家具やふとんなどの大きなごみで、有料(捨てる人がお金をはらう)で集めていることもあります。粗大ごみは解体したり、小さくつぶしたりくだいて、リサイクルできるものを取り出したあとで、他のごみといっしょに処分されます。まちによっては、まだ使えそうなものは修理したりきれいにして、まちの人に安くゆずってくれるところもあります。
その他 のごみ・危険 ・有害 ごみ
たいていのまちでは、他のものといっしょに捨てると危険なごみや、燃やすと有害な物質を出すごみも分けて集めています。乾電池、水銀体温計、ボタン電池や、ガスが残っていると爆発する可能性のあるスプレーなどです。
あなたのまちでは、どのような分け方をしているか、調べてみましょう。まちの分別ルールを守ることが、リサイクルの量を増やすいちばんの近道です。
資源 ごみの回収 のしかた
資源ごみはいろいろな回収場所から集められます。
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ごみは大きく、一般廃棄物と産業廃棄物に分けられています。