公開日:2022.11.04
更新日:2022.12.20
プラスチックの歴史

プラスチックはいつから使われた?

セルロイドでできたものには、お面、人形などがあります
プラスチックがつくられるようになったのは、いまから150年くらい前のことです。最初のプラスチックは、1860年代に、アメリカで生まれました。
プラスチックの中で最初にできたのは、「セルロイド」です。アメリカのビリヤードの会社が、値段が高い象牙の玉にかわる、ビリヤードの玉の材料を発明した人に賞金1万ドルを出すことにしました。その懸賞に応募するために知恵をしぼった1人の印刷工、ジョン・W・ハイアットが「セルロイド」を発明し、応募しましたが、ビリヤードの玉としては不向きであり、採用されませんでした。
新しいプラスチックの発明と日本のプラスチック生産
20世紀のはじめに、アメリカの化学者のベークランドという人が新しいプラスチック(フェノール樹脂)をつくることに成功しました。このプラスチックは発明者の名前をとって「ベークライト」と名づけられました。その後、各国で研究がすすみ、次々と新しいプラスチックが発明されていきました。
参考資料:「エピソードと人物でつづるおもしろ化学史」(一般社団法人・日本化学工業協会)
日本では、1914年に石炭からフェノール樹脂がつくられたのがはじまりです。戦後、1949年には、塩ビの生産がはじまりました。本格的に大量生産されるようになったのは石油を原料とした化学工業、いわゆる石油化学工業が国の政策のあとおしでスタートした1958年ごろからです。
現在 の世界のプラスチック生産

いま、世界で1年間に生産されるプラスチックの量は、約3億5900万トン(2018年)。1秒に約11トン(体重30kgの人370人分)もの量が生産されています。
(出典:Plastics Europe “Plastics-the Facts” 数字はいずれも2018年の推定)
日本では、1960年には、1人が1年間に使うプラスチックの量が約5.8kgでしたが、2018年は82.2kgと約14倍もふえています。ただし、プラスチックの生産量は、工場が海外にうつったことや、海外からの輸入が増えたことなど、いろいろな理由から、1997年(1,521万トン)をピークにへり、最近は横ばいです。2018年の生産量は1,067万トンです。

世界のプラスチック生産量は1秒間に11トンという計算になります。
世界の生産 量 の変化

日本の生産 量 の変化

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プラスチック産業は、日本でも100年以上の歴史があるんだね!