公開日:2022.11.10
更新日:2022.12.20
ごみ焼却熱利用とごみ焼却発電
使い終わったプラスチックをガスや油、固形燃料に変えたり、燃やしたときの熱を発電や蒸気として利用することを、サーマルリサイクルといいます。サーマルとは英語で熱や温度に関することを表す言葉で、サーマルリサイクルは熱回収、エネルギー回収とも呼ばれています。
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ごみ焼却熱利用とごみ焼却発電
ごみを燃やすときに出る熱を利用することをごみ焼却熱利用、またこの熱を利用して電気を作ることを、ごみ焼却発電または廃棄物はいきぶつ焼却発電といいます。
ごみを燃やしても、有害物質を出さないしくみを持つ施設で処理することによって、埋め立てごみを減らすことができます。そこで発生するエネルギーはいろいろな施設で使え、地球環境への負担を小さくできることから、世界各国で取り組まれています。
平成30年度では、一般廃棄物を燃やす焼却施設は全国に1,082ヵ所あり、そのうち748ヵ所の施設で余熱を利用しており、ボイラーで発生させた温水や蒸気を近隣の健康施設などに供給し、暖房、浴場、温水プールへ活用しています。近年では発電が有効な利用方法として注目されており、平成30年度時点で発電設備のあるごみ焼却施設は379ヵ所、発電能力合計は2,069MWとなっています。平成30年度の総発電電力量は9,553GWhで、これは約321万世帯分の電力をまかなえる量に相当します(出典:電力事業連合会推計値《平成27年度/一世帯当たり電力消費量247.8kWh/月で計算)。
熱利用とごみ発電のしくみ
スライドして動きをかくにんしてみてね!
ごみ発電施設処理能力の推移
出典:環境省 「日本の廃棄物処理 平成29年度版」 環境省「一般廃棄物処理事業実態調査の結果」平成30年度
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