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こんなところでもプラスチックが活躍(かつやく)

プラスチックは、意外(いがい)なところにも使われています。いくつか(れい)を見てみましょう。

牛乳パックなどの紙パック

 紙でできた牛乳パックやお酒、ジュースのパックを、紙パックといいます。紙パックは紙でできていますが、紙だけだと水分でとけたり、湿気(しっけ)()う、においがうつるなどの欠点(けってん)があるため、これをふせぐために紙の両面(りょうめん) (内がわと外がわ)には低密度(ていみつど)ポリエチレンのうすいまくがはってあります。この技術(ぎじゅつ)をラミネート加工(かこう)といいます。
 ジュースやお茶、日本酒のように冷蔵庫(れいぞうこ)に入れずに常温保存(じょうおんほぞん)できるものには、内がわの低密度(ていみつど)ポリエチレンの次にアルミはくがはってあります。これは、中の液体(えきたい)酸素(さんそ)変質(へんしつ)させないことが目的です。


紙パックの構造(こうぞう)
資料提供:日本テトラパック株式会社


カメラつきけいたい電話(でんわ)のレンズ

 けいたい電話(でんわ)についているカメラは、ものを大きく(うつ)すためのズーム機能(きのう)接写機能(せっしゃきのう)がついたものとしては世界でいちばん小さい超小型(ちょうこがた)カメラです。そのカメラに使われているのは、ふつうのカメラに使われている(おも)い光学ガラスではなく、プラスチック製のレンズです。プラスチック製のレンズを2〜3枚()()わせることによって、軽くて性能(せいのう)のよいカメラをけいたい電話(でんわ)のような小さな機械(きかい)の中に内蔵(ないぞう)することができたのです。

プラスチック製カメラレンズ
写真提供:株式会社マクニカ


自動車のガソリンタンク

 自動車の部品はプラスチック製のものが次々に開発(かいはつ)されています。それは(しょう)エネやリサイクルがしやすくなるからです。自動車の燃料(ねんりょう)タンクも、鋼鉄(こうてつ)でできているのがふつうでしたが、最近(さいきん)では高密度(こうみつど)ポリエチレンでできたものが使われはじめました。ガソリンを通しにくい樹脂(じゅし)と組み合わせてつくられています。プラスチック製のタンクは、軽くてさびつかない、自動車の中の構造(こうぞう)に合わせて自由に形がつくれるので、タンクを大きくすることもできるという長所があります。ヨーロッパやアメリカではプラスチック製の燃料(ねんりょう)タンクのほうが多くなっていますが、日本ではこれから()えていくと予想(よそう)されます。

自動車のガソリンタンク
写真提供:日本ポリスチレン(株)


東京ドームの屋根(やね)

 東京ドームなどのドーム式球場(きゅうじょう)は、膜構造(まくこうぞう)という建築(けんちく)の方法をとっています。東京ドームの屋根(やね)はうすいフッ素樹脂(そじゅし)をかぶせた繊維素材(せんいそざい)でできていて、雨や風など、天候(てんこう)が悪くてもたえられることや、火に強い、よごれがつきにくいなどの特徴(とくちょう)があります。うすい(まく)なので、光も通しやすく、軽いという長所(ちょうしょ)もあります。

東京ドームの屋根(やね)


風力発電(ふうりょくはつでん)のプロペラ

 自然()エネルギーを利用した風力発電(ふうりょくはつでん)のプロペラ(ブレードといいます)は、ヘルメットに使われているのと同じガラスせんい強化(きょうか)プラスチックというプラスチックが使われています。素材(そざい)としては、不飽和(ふほうわ)ポリエステル樹脂(じゅしやエポキシ樹脂(じゅし)強化(きょうか)したものです。軽くてじょうぶなのが特徴(とくちょう)です。

風力発電(ふうりょくはつでん)のプロペラ
写真提供:松尾橋梁株式会社


新幹線(しんかんせん)N700(けい)車両(しゃりょう)(まど)

東海道(とうかいどう)山陽新幹線(さんようしんかんせん)に2007年7月から導入(どうにゅう)されたN700(けい)新車両(しんしゃりょう)は、スピードアップと(しょう)エネのため、プラスチックを活用(かつよう)しています。ガラス(まど)特殊(とくしゅ)ポリカーボネートというプラスチックにかえ、(やく)3(わり)(かる)くすることができました。さらに、このプラスチックの使用(しよう)により、車体(しゃたい)(まど)(あつ)みをそろえられたため、走っているときの音も小さくすることができました。

新幹線(しんかんせん)N700(けい)車両(しゃりょう)(まど)


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企画・制作 一般社団法人 プラスチック循環利用協会 監修 全国小中学校環境教育研究会