公開日:2022.11.07
更新日:2024.09.19
自動車のリサイクル
自動車リサイクル法 とは
自動車リサイクル法は、ごみを減らし、資源をむだづかいしないリサイクル型社会を作るために、自動車のリサイクルについて自動車の所有者、関連事業者、自動車メーカー・輸入業者の役割を定めています。
この法律では、地球環境に影響を与えるフロンの回収・処理、ガスのため爆発の危険がある未使用のエアバッグやシュレッダーダストのリサイクルなどが行われます。2002年7月に作られ、2002年10月からフロンの回収・処理は始まっていますが、2005年1月から法律が全面的に施行されています。
なぜ自動車をリサイクルするの?
世界には、約15億台の車があります。日本は、中国(2億9千万台)、アメリカ(2億9千万台)、についで、3番目に車の多い国で、約8千万台あります(2023年末の数値、経済産業省他のデータ)。
日本では、輸出をふくめ年間約900万台の自動車が生産され、2023年には約150万台が中古車として海外に輸出され、約270万台が使用済み自動車として廃棄されています。
日本だけでも、毎年そんなにたくさんの自動車が捨てられてるんだね。
シュレッダーダスト(車の解体・破砕後に残るプラスチックくずなど)の有効活用、カーエアコンに冷媒として充填されているフロン類は、きちんと回収処理されないとオゾン層破壊や地球温暖化問題を引き起こす要因となってしまうこと、さらに、エアバッグ類は自動車解体時に専門的技術が必要とされることなどから、これらを適正に処理するため、自動車リサイクル法があります。
どんな自動車がリサイクルされるの?
この法律では、乗用車、商用車、バス、トラックが対象になります。
自動車リサイクル法 の対象 となる自動車
自動車はだれがリサイクルするの?
新車を買ったとき、または今持っている車が最初の車検を受けるときに、ユーザーがリサイクル料金を支払います。自動車メーカー・輸入業者は、リサイクルの義務を負います。リサイクル料金は、メーカー、車種により異なりますが、ユーザーが負担するのは、一台当たり6,000円から18,000円に加えて、情報管理料金 130円と資金管理料金 290円になります。
自動車はどうやってリサイクルされるの?
自動車の各部品は図のようなものに、リサイクル(材料リサイクル)されます。
プラスチックのバンパーを新車のバンパーにする、シートのウレタンを新車の防音材にするなど、自動車部品をもう一度自動車の部品にリサイクルする努力も重ねられています。
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自動車リサイクル法は、自動車を使う人やつくる会社、売る会社など、自動車に関わるみんなが自動車のリサイクルに協力することを定めた法律です。