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建設資材のリサイクル

なぜリサイクルするの?

 建物を建てる工事のために使ういろいろな資材や、ビルの立て替え工事などのために建物の解体や新築したときに出るごみを建設廃棄物といいます。

全国の建設・解体の工事現場から排出される建設廃棄物は、産業廃棄物の約2割を占め、埋め立て処分される廃棄物のうち約4割は建設廃棄物という実態がありました。

 また、日本では、1960年代の高度経済成長期に建てられた建物が立て替え時期を迎えたため、建設廃棄物のリサイクルを進めることが大切な課題になりました。 

グラフ
建設省統計による

建設リサイクル法とは?

 国は、建設資材を建築現場で分別し、建設廃棄物をリサイクルするために、建設リサイクル法を2000年5月に制定し、2002年5月に施行されました。この法律では、一定以上の大きさの建築物を建築したり解体したりするときに出たコンクリートガラと呼ばれるコンクリートのかたまりなど、三つの廃棄物について、工事を請けた人(建設会社)に分別解体とリサイクルが義務付けられました。

 それまで、解体は「ミンチ解体」といって、木もコンクリートも鉄骨も、ごちゃまぜにして処分していたのですが、解体と同時に現場で分別することによって、リサイクルできるものを増やすことができるようになりました。

グラフ
グラフ

※平成7年度の建設発生木材は、再資源化率(建設廃棄物として排出された量に対する、再資源化された量と工事間利用された量の合計の割合)の値、またその他の建設廃棄物は、再資源化等率(建設廃棄物として排出された量に対する、再資源化及び縮減された量と工事間利用された量の合計の割合)の値。

建設リサイクルの現状

平成20年度の建設廃棄物の排出量は約6,380万トン、建設発生土の排出量は約1億4,063万m3となりました。前回調査(平成17年度)に比して、建設廃棄物で約17%減、建設発生土で約28%減となりました。


(出典:国土交通省 平成20年度建設副産物実態調査結)

なにがリサイクルされるの?

建設リサイクル法では、3つの資材の分別とリサイクルが義務付けられました。

  • コンクリート塊…破砕・選別・混合物を除去後、路盤材・建築物の基礎材・コンクリートの石に利用します。
  • アスファルト・コンクリート塊…破砕・選別・混合物を除去後、舗装の路盤材として利用します。
  • 木材…細かく砕いて板・製紙用チップまた、固形燃料(RDF)、セメント燃料化などに利用されます。
どのくらいリサイクルするの?

建設リサイクル法では、2010年までのリサイクル目標を決めています。 とくに、国の行う事業については、2005年度までにこの3種類の廃棄物は埋め立て処分をゼロにすることをめざしています。

 コンクリートアスファルト・コンクリート木材
2010年の目標95%95%95%
国の事業 2005年度目標100%100%100%

だれがどんな役割?

イラスト:誰がどんな役割?

どうやってリサイクルするの?



(資料提供:山陽工営株式会社)

安芸漁港改修工事
コンクリート塊のリサイクルで護岸工事
写真
再生粉石プラント
写真
(写真提供:高知県安芸土木事務所) (写真提供:角谷木材建設株式会社)




(資料提供:東北カーボン株式会社)

廃プラスチックのリサイクル

塩ビ管・壁紙・床材・断熱材などのプラスチックのリサイクルはこれからの課題となっていますが、 すでにマテリアルリサイクルとしての塩ビ管の再利用やケミカルリサイクルとしての高炉原料化など一部実用化されています。

その他の建設廃棄物のリサイクル

建設廃棄物には、建設リサイクル法で決められた三種類の廃棄物のほかに、建設汚泥(汚れた土)、プラスチック、いろいろな素材が混ざっていてリサイクルしにくいものなどがあります。建設関連業界では、これらについても、積極的にリサイクルに取り組んでいます。全体を図解したのが下のイラストです。

イラスト
イラスト
建設副産物リサイクル広報推進会議HPより

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企画・制作 一般社団法人 プラスチック循環利用協会 監修 全国小中学校環境教育研究会