公開日:2022.11.07

更新日:2022.12.20

自動車のリサイクル

自動車のリサイクル

自動車リサイクル(ほう)とは

先生

自動車リサイクル(ほう)は、自動車を使う人やつくる会社、売る会社など、自動車に(かか)わるみんなが自動車のリサイクルに協力(きょうりょく)することを定めた法律(ほうりつ)です。

自動車リサイクルマーク
自動車

自動車リサイクル(ほう)は、ごみを()らし、資源(しげん)をむだづかいしないリサイクル(がた)社会を作るために、自動車のリサイクルについて自動車の所有者、関連(かんれん)事業者、自動車メーカー・輸入(ゆにゅう)業者の役割(やくわり)を定めています。
この法律(ほうりつ)では、地球環境(かんきょう)影響(えいきょう)(あた)えるフロンの回収(かいしゅう)処理(しょり)、ガスのため爆発(ばくはつ)危険(きけん)がある()使用のエアバッグやシュレッダーダストのリサイクルなどが行われます。2002年7月に作られ、2002年10月からフロンの回収(かいしゅう)処理(しょり)は始まっていますが、2005年1月から法律(ほうりつ)全面的(ぜんめんてき)施行(しこう)されています。

なぜ自動車をリサイクルするの?

世界には、(やく)14(おく)台の車があります。日本は、アメリカ(2(おく)8千万台)、中国(2(おく)2千万台)についで、3番目に車の多い国で、(やく)8千万台あります(2017年(まつ)数値(すうち)国土交通省(こくどこうつうしょう)(ほか)のデータ)。
日本では、輸出(ゆしゅつ)をふくめ年間(やく)1千万台の自動車が生産(せいさん)され、2018年には(やく)130万台が中古車として海外に輸出(ゆしゅつ)され、(やく)340万台が使用済(しようず)み自動車として廃棄(はいき)されています。

困り顔

日本だけでも、毎年そんなにたくさんの自動車が()てられてるんだね。

シュレッダーダスト(車の解体(かいたい)破砕(はさい)後に(のこ)るプラスチックくずなど)の有効(ゆうこう)活用、カーエアコンに冷媒(れいばい)として充填(じゅうてん)されているフロン(るい)は、きちんと回収(かいしゅう)処理(しょり)されないとオゾン(おぞん)(そう)破壊(はかい)や地球温暖化(おんだんか)問題を引き起こす要因(よういん)となってしまうこと、さらに、エアバッグ(るい)は自動車解体(かいたい)時に専門的(せんもんてき)技術(ぎじゅつ)必要(ひつよう)とされることなどから、これらを適正(てきせい)処理(しょり)するため、自動車リサイクル(ほう)があります。

どんな自動車がリサイクルされるの?

この法律(ほうりつ)では、乗用車、商用車、バス、トラックが対象(たいしょう)になります。

自動車リサイクル(ほう)対象(たいしょう)となる自動車

自動車

乗用車

社用車

商用車

バス

バス

トラック

トラック

自動車はだれがリサイクルするの?

新車を買ったとき、または今持っている車が最初(さいしょ)車検(しゃけん)を受けるときに、ユーザーがリサイクル(りょう)金を支払(しはら)います。自動車メーカー・輸入(ゆにゅう)業者は、リサイクルの義務(ぎむ)を負います。リサイクル料金(りょうきん)は、メーカー、車種(しゃしゅ)により(こと)なりますが、ユーザーが負担(ふたん)するのは、一台当たり7000円から18,000円になります。

リサイクル図

自動車はどうやってリサイクルされるの?

自動車の(かく)部品は図のようなものに、リサイクル(材料(ざいりょう)リサイクル)されます。
プラスチックのバンパーを新車のバンパーにする、シートのウレタンを新車の防音材(ぼうおんざい)にするなど、自動車部品をもう一度自動車の部品にリサイクルする努力(どりょく)も重ねられています。

リサイクル部品図

出典:日本自動車工業会HPより転載

アーカイブ