公開日:2022.11.04

更新日:2022.12.20

発泡(はっぽう)スチロールのリサイクル

発泡(はっぽう)スチロールのリサイクル

発泡(はっぽう)スチロールの3つの種類(しゅるい)

プラスチックロゴマーク

発泡(はっぽう)スチロールは作り方などのちがいから、3つの種類(しゅるい)に分けられます。1つ目は魚やくだものを入れたり、電気製品(せいひん)などを保護(ほご)するための箱として使われるEPS(ビーズ(ほう)ポリスチレンフォーム)、2つ目は主に食品容器(ようき)として使われるPSP(発泡(はっぽう)スチレンシート)、3つ目は建築(けんちく)工事の時に断熱材(だんねつざい)として使われるXPS(押出(おしだし)発泡(はっぽう)ポリスチレン)です。

教える先生

種類(しゅるい)発泡(はっぽう)スチロールのうち、一般的(いっぱんてき)には、発泡(はっぽう)スチロールといえばEPSを指すものとみられているようです。

90%が有効(ゆうこう)利用(りよう)されている

EPSは、日本国内では毎年10万トン以上(いじょう)使われています。2019年では、回収(かいしゅう)したうち51.4%が()かしたり細かくくだいてマテリアルリサイクルして再生品(さいせいひん)を作っています。
発泡(はっぽう)スチロールは、()やすと大きな(ねつ)エネルギーを出すので、発電などのサーマルリサイクルにも活用されています。これも合わせると、EPSの89.5%が有効(ゆうこう)利用(りよう)されたことになります。

EPSの再生(さいせい)利用(りよう)処理(しょり)処分(しょぶん)(2019年)

発泡スチロールの再生利用、処分図

出典:発泡スチロール協会

発泡(はっぽう)スチロールのリサイクルの流れ

発泡(はっぽう)スチロールを使う

卸売工場の作業図

大部分の発泡(はっぽう)スチロールは、卸売(おろしうり)市場やスーパー・デパート、飲食店、電器(でんき)製品(せいひん)などの販売店(はんばいてん)機器(きき)メーカーの工場などで使われています。リサイクルは、これらの事業(けい)廃棄物(はいきぶつ)処理(しょり)が中心です。

再生(さいせい)原料(げんりょう)にする

減容の作業図

減容(げんよう)する(空気を()く)

発泡スチロールを砕く図

細かくくだく

発泡スチロールを溶かす機械

200度ぐらいの(ねつ)()かす

インゴット

インゴット

減容(げんよう)したものをインゴットと()びます。

ペレット

ペレット

細かくしたものをぺレットと()びます。

写真提供:積水化成品工業株式会社(上記4点)

下矢印
リサイクル工場

発泡(はっぽう)スチロールのリサイクル製品(せいひん)

発泡(はっぽう)スチロールは、インゴットやペレットから、もう一度、発泡(はっぽう)スチロール製品(せいひん)(トレイなど)にリサイクルされるほか、文房具(ぶんぼうぐ)や日用品、建築(けんちく)資材(しざい)など、いろいろな製品(せいひん)()まれ()わります。

緩衝材の付いている家電

再生(さいせい)発泡(はっぽう)スチロール

家電の緩衝材(かんしょうざい)など

文房具

文房具(ぶんぼうぐ)

定規(じょうぎ)やペン

花とハンガー

日用品

ハンガーやプランターなど

建築用資材

建築(けんちく)資材(しざい)

写真提供:積水化成品工業株式会社

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発泡(はっぽう)スチロールのリサイクル実験(じっけん)

魚箱や電気製品(せいひん)緩衝材(かんしょうざい)に使われた発泡(はっぽう)スチロールは、集積(しゅうせき)場所で容積(ようせき)を小さくして回収(かいしゅう)されます。この実験(じっけん)では、化学薬品(リモネン)を使って発泡(はっぽう)スチロールの減容(げんよう)化を体験(たいけん)します。

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